このバトンは、希望が循環する未来へと向かう。
子供たちの選択肢の幅を広げてあげるのは大人の重要な役目のひとつだと思います。とりわけ幼児期においては、その「心」に働きかけることで好奇心やチャレンジ精神、社交性といった感性が養われ、のちの人生における豊かな選択肢に繋がっていくのだと私は信じています。この持論の背景にあるのは、明泉卒園生としての実体験です。私はもともと慎重な子供だったのですが、そうした本来の自分を残しながら、いろいろなことや人に対する興味・共感をもって能動的に行動できるようになったのは、まぎれもなく明泉の教育と環境のおかげであるといまも強くそう思っています。また、当社は「生命(いのち)の物語応援会社」として、心の価値の創造を何よりも大切にしています。この社是を広く地域で実践する意味でも、宮城明泉学園の寄付活動に賛同し、明泉がずっと大切にしてきた「心の教育」を応援することは、当社にとって大きな意義を成すものと考えています。
加えて、地域一体型留学支援プロジェクト「A Way We Learn」のように、子供たちにチャンスそのものを与える機会があるのも素晴らしいことだと思います。広い世界のもとでたくましく成長した彼らが、地域の若い世代にビジョンと輪をもたらすリーダーとなり、それがこの混迷の時代を抜け出す原動力になっていくかもしれません。
私は現在、仙台青年会議所の理事長職を仰せつかっていますが、戦後日本の復興に向けて始まった青年会議所運動の魂はいま、あらためて再燃のときを迎えているような気がしています。地域の子供や若者たちを地域ぐるみで応援し、立派に成長した彼らがまた次世代を応援していく、そんな希望が循環する未来のためにも、宮城明泉学園の取り組みと共に運動を盛り上げていきたいと考えています。